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日本農芸化学会トピックス賞の受賞のお知らせ

  この度、当社の好熱菌を活用した農業技術に関する学会報告が、共同研究先である理化学研究所、千葉大学、タキイ種苗とともにトピックス賞の受賞対象となりました。

好熱菌発酵産物が徐々に農業分野で利用されつつありますが、その作用機序の一端を計算科学を活用して明らかにしている点が評価されました。

好熱菌発酵産物は、空気中の窒素(N2)を固定して化学肥料を削減し、かつ温暖化ガスの一つである一酸化二窒素(N20)の発生を抑制するツールであることから、今後の農業現場での効率的な普及について、これまで以上に推し進めていくことが、地球環境の保全のために急務であると捉えています。

 

(※本研究概要は、現時点では、学会内のみ閲覧可能です)
 タイトル:好熱菌発酵産物由来の耐熱性機能性細菌Paenibacillus sp.の植物生育促進性候補遺伝子群の同定と構造方程式モデリングにおけるオミクス統計評価

 英語表記:Identification of plant-growth-promoting gene candidates in thermostable functional Paenibacillus sp. from thermophile-fermented compost, and their omics data-based statistical estimation by structural equation modeling.

 共同研究機関:千葉大院・園芸、(株)サーマス、日環科学(株)、理研・IMS、タキイ種苗(株)、(株)三六九、京葉ガスエナジーソリューション(株)、理研・CSRS

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好熱菌研究の報告形式のお知らせ (弊社主導型の研究について): 持続可能な社会の構築は喫緊の課題であり、実際には様々な分野からのアプローチが必要です。既存の技術だけでは対応ができないため、最新の成果について学術的なデータをできるかぎり早くに社会に還元する必要性が出てきています。

一方で、学術雑誌に掲載し、広く技術的な知の共有を図るにしても、入念な査読期間を要するため、重要な研究成果が社会還元できるスピード感とはなかなか合わない場合があります。そのため、近年、学術雑誌への投稿前に、Preprintという形式で論文を公開するシステムが普及しています。

そこで、弊社では、最新の研究成果を学術雑誌に投稿する前にできる限りPreprintでの公開を進め、社会貢献につなげることを研究部門として決定しました。

その第一弾として、長年の研究成果の一部をコーネル大学のpreprintサーバに投稿することになりましたので、以下、ご報告します。必要な場合、雑誌掲載を含めて調整していく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。

1. 魚、鶏、豚、牛に与える影響評価に関する論文

本研究成果は、preprintサーバ「arxiv 」に2022年1月26日付に掲載されました。

関連URLはこちらへ。

2. モデル植物である人参に与える影響評価に関する論文

本研究成果は、preprintサーバ「arxiv 」に2022年2月7日付で掲載されました。

関連URLはこちらへ。

3. 海草の繁茂に与える影響評価に関する論文

本研究成果は、preprintサーバ「arxiv 」に2022年2月13日付で掲載されました。

関連URLはこちらへ。

これらの研究は、いずれも計算生物学的手法を活用して、好熱性微生物が、動植物、並びに環境に与える影響を評価したものです。共分散構造方程式、並びに機械学習を駆使したデータサイエンスによる最新の解析技術によって、好熱菌が、動物種を超えて、何をしているのか、推察しています。いずれも矛盾のない計算結果が得られているため、安定期な効能が現場で得られやすいことが、計算上、示されていることになります。まだ報告していない内容もたくさんあるため、さらにこれらの研究成果を積極的に発表し、社会貢献に役立てて参ります。

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