弊社では、複合微生物とその代謝物の評価手法の開発を進めていましたが、すでに理化学研究所主導で進めていた関連研究をお手伝いする形で、新知見の発表に至りましたので、ご報告いたします。
最先端の複数の分析技術を用いて、複合微生物とその代謝物の時系列データの評価を進めたところ、一部の分析手法が効率的に相互作用を検出できることがわかりました。ただし、代謝物を利用する微生物間の栄養競争を考慮に入れる必要があることが明らかになりました。
当該知見は、環境中に複数存在している微生物群の関係性を評価する上で重要な視点を提供していることになります。持続可能な社会の構築のために、健康に貢献する腸内細菌や環境保全・修復に関わる環境微生物群の制御をする上で役立つことが期待されます。
本研究成果は、「International Journal of Environmental Research and Public Health 」に2022年1月22日付で掲載されました。
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論文タイトル:Chemical-Mediated Microbial Interactions Can Reduce the Effectiveness of Time-Series-Based Inference of Ecological Interaction Networks.
学術雑誌名:International Journal of Environmental Research and Public Health